引き留められにくい退職理由は何?

今回の記事は近々退職する予定があって、会社にしつこく引き留められることが心配だ!という方向けに書きたいと思います。

私も経験がありますが、退職を申し出たとき上司に呼び出されて引き留められるのって本当にだるいです・・

それでも今までお世話になってきた上司であればあるほど強く振り切ることもできないんですよね。

今回は、引き留められたときに話す退職理由について、本当かどうかは置いておいて、引き留められにくい退職理由とその話し方についてご紹介します。

引き止められやすい退職理由

まずは”引き留められやすい退職理由”から。

これからご紹介する退職理由は、たとえ当てはまっていることだとしても言わない方が無難です。

会社側には改善することを匂わせて退職を引き留める余地があるからです。

給料が安い

今の給料が安いことを理由として転職をする場合、そのまま伝えてしまうとしつこく引き留められる可能性があります。

会社としては今までコストをかけて雇ってきた社員に辞められるのは非常に困るので、辞められるくらいなら給料を上乗せする提案をしてくるというわけです。

「実は前から昇給させるつもりだったから待ってほしい」という不確定な言い方をしてくる可能性もあります。

しかし、これを飲んで退職を思い留まってしまうと後々後悔することになるかもしれません。

例えば、本当に昇給させてもらったとしても、次の年は「去年特別昇給したから今年は昇給なし!」ということになったり、不当に評価を下げられて減給される可能性も十分あるからです。

なので、給料が安いという理由はあくまで副次的な理由にとどめておくべきでしょう。

評価されない

仕事で評価されないという理由もやめておいた方がいいです。

上司は「実は君のことは評価していた」とか「管理職に昇格させるつもりだった」とか言って引き留めてくる可能性があるからです。

仮に管理職に昇格させることを条件として退職を思い留まったとしても、「今回はどうしても事情があって昇格させることができなかった、また来年に期待してほしい」などといって延々と先延ばしにされるのがオチです。

その間に一度辞めようとした人がいつ辞めてもいいように代わりの人材を探してくるかもしれません。(もうあなたはいりませ~ん、というわけ)

期待を持たせるような甘い言葉に騙されないようにしましょう。

人間関係が嫌になった

人間関係で困っているというのを退職理由にするのもお勧めできません。

引き止める口実としては、「別の部署に異動させるから」などが想定されます。

しかし、異動を条件に残ったとしても、「協調性がない人だ」というレッテルを張られて腫れもの扱いされるかもしれませんし、同じ会社ということに変わりはないわけですから、結局嫌な人とまた一緒に働くことになる可能性もあります。

基本的にネガティブなことは退職理由として使うべきではないということですね。

引き留められにくい退職理由

ここからは引き留められにくい退職理由をご紹介します。

可能な限りポジティブな理由、もしくはやむを得ない事情があることを説明すると良いです。

他の会社でやりたい仕事がある

最も引き留められにくい退職理由がこれだと思います。

今の会社ではできない仕事があって、他の会社でならそれができるからどうしても転職したいんだ!ということをアピールしましょう。

自分がやりたいと思っていることを誰にも止める権利はありませんから、引き留めたいと思っている会社側も渋々認めてくれると思います。

もし、転職先を聞かれた場合答える必要はありませんが、会社が一番聞きたいのは転職先が競合会社かどうかだと思うので、たとえ競合に転職する場合でも違うと答えて置いた方が無難です。

間違って競合に転職しますと言ってしまった場合、会社から嫌がらせをされたり裏切者扱いされることもあるので要注意ですね。

体調不良

長期的な体調不良も引き留められにくい退職理由の一つです。

できれば退職する前から最近体調がすぐれないということをアピールしておくと良いですね。

体調不良を理由に退職を申し出た場合休職を勧めてくるかもしれませんが、回復のめどが立っていなく療養に専念したい旨を伝えましょう。

ただし、自分が罹っていない具体的な病名を出すのは避けたほうが良いです。

ほとんど心配はないですが健康保険の記録から実際に病院に行っているのかどうかわかることもあるからです。(会社が運営している健康保険組合の場合は特に)

なので、過労やストレスで体がだるい出勤前に頭痛が続くといったような漠然とした体調不調を訴える方が無難ですね。

起業 or フリーランスとして独立する

退職理由として起業や独立もポジティブにとらえられるので良いです。

以前から独立することが夢だった、自分で事業をやってみたいという意欲をアピールしましょう。

「どうせうまくいかないよ」「失敗したらどうする」と言われるかもしれませんが、ネガティブな退職理由の場合ほど引き留められることはないはずです。

ただし、今の会社とほとんど同じ業務で独立すると言ってしまうのは良くないですね。

あくまでも今の会社の売り上げを脅かす恐れはない、ということを言っておくと良いです。

退職意思を示せば強制的に辞めることは可能

引き留められにくい退職理由についていくつか挙げましたが、退職の意思を示せば会社がどれだけ引き留めよう2週間後には辞めることができます。

これは民法で認められた権利なので、会社の就業規則に「1ヵ月前までに退職を申し出て承認をもらう」などと書いてあっても関係ありません。

ただし、本当に円満に辞めたいのであれば会社側に納得してもらって辞めたほうが良いです。

退職を強行してしまうと、離職証明書の発行を遅らせたりしょうもない嫌がらせをしてくる会社があるので注意しましょう。

もし、どれだけ前向きな理由を言っても辞めさせてくれないという場合だけ、強制的に退職することをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか?

引き留められにくい退職理由としては、なるべくポジティブかつ今の会社ではできないことをやりたいというアピールが大事です。

退職をスムーズに進めることは次のステージに行くために非常に重要なことなので、会社に納得してもらえる退職理由を伝えられるようにしましょう。(嘘か本当かは別にして)