田舎への移住で失敗しないために

新型コロナウイルスの感染が再び急拡大している中で、東京などの都会から田舎に移住を希望する若者が増えているそうですね。

日本では近年東京一極集中がますます進んでおり、地方から人がいなくなってしまうことで地方経済が衰退してしまうことが問題視されています。

地方としてはそんな中で若い人に来てもらえるのは大歓迎なんですが、はたして田舎への移住は若者にとって良いことなんでしょうか?

私は転職や転勤で都会と田舎両方に住んだ経験があるんですが、これから移住を考えている人向けに私が感じた田舎のメリット、デメリットをご紹介したいと思います。

先に言っておきますが、都会育ちの人にとって田舎暮らしは甘くないぞ!

田舎暮らしのメリット

まずは田舎の良い部分について、実際に感じたことをもとにピックアップしていきます!

実際に住んでみればほとんどの方が実感できることだと思いますよ。

家賃が安い

田舎は都会に比べると家賃などの居住費が本当に安いんですよね!

賃貸物件を建てる際に土地代は特に大きな経費になりますが、田舎は地価がとても低いので家賃が安くても元が取れてしまうようです。

例えば人口数万人規模の地方都市の場合だと、新築1LDKで5万円、2LDKで6万円程度という物件が普通に存在しています。(もし都心で1LDKが5万円だったら絶対ヤバい物件ですよね?)

また、もう少しお金を出せば庭付きの借家が借りられるので、家族でも狭いと感じることはあまりないでしょう。

今まで田舎に住んできた経験で家や土地の狭さや窮屈さを感じたことは一度もありませんでした。

騒音が少ない

私が都内に住んでいたときは、度々騒音に悩まされることがありました。

東京では夜中の2時~3時でも車が普通に走っており(昼間に比べると少ないですが)、排気音が大きい車が通ると寝ているときでも目が覚めてしまうことが頻繁にありました。

そして金曜日の夜なんかは最悪で、夜遅くまで外から騒ぎ声や笑い声が聞こえてうるさかったのを今でも覚えています・・・

今は田舎の中でも結構利便性のいい場所に住んではいるんですが、それでも午後9時以降は車の台数がめっきり減りますし、出歩く人もあまりいないので騒音は本当に少ないです!(虫の声の方がうるさいかも)

もちろん、賃貸物件の立地や近隣住民に大きく左右されることが多いんですが、基本的にはどこに住んでも田舎の方が圧倒的に騒音が少ないと感じました。

人によってはうるさくても全く気にならない人もいるでしょうが、私にとっては静かなことが田舎に住んで一番良いと感じたことでした。

人ごみが少ない

みなさんは人ごみを歩くのは平気ですか?(私は少し苦手です)

都会だと通勤時間帯の駅は本当に混雑しますよね。そして休日ともなれば街中は若者と観光客であふれかえっています。(渋谷なんか特にそうですね)

では田舎はどうかというと、確かに通勤時は昼間に比べれば人が多いんですが、都会とは比べ物にならないくらい人がまばらです。(普段からソーシャルディスタンスですね)

また、基本的に車で移動する人が多いので、歩行者が少ないんですね。

おそらく人ごみが好きな人はあまりいないと思うので、これは田舎のメリットと言えると思います。

都内で新型コロナウイルスが市中感染しているのは、当然ですが人口密度が高いことが大きな要因です。

私は田舎に引っ越してきてから確実に風邪やインフルエンザにかかる頻度が少なくなりました!

人ごみのストレスと感染症のリスクを下げるという意味では、田舎への移住は確かに効果があると言えます。

空気がきれい

空気というのは普段意識しないものですが、田舎に住んでみると空気の大切さに気付かされますね。

都会では車の排気ガスや様々な生活臭を感じることが多かったんですが、田舎に引っ越してからは全く気にならなくなりました。

空気がきれいな場所に住むことは、長期的に見れば確実に体に良い影響を与えますよ!

田舎暮らしのデメリット

ここからは私が実際に感じた田舎暮らしのデメリットについてご紹介します。

正直に言うとまだ働き盛りの人や人生これからという人にとってはデメリットの方が多いかもしれないです・・

娯楽が少ない

はい、これはよく聞く話ですよね!

全くその通りなんですが、もっと細かく言うと”外で楽しむ娯楽”が少なくなります。

都会は商業施設や飲食店が所狭しと立ち並んでいるので、遊ぶ場所に全く困らないですよね?

これが田舎の場合だと、例えば映画を見るのにも車で数十分かけて移動しないといけません。

そして車で通勤している方が多いので、仕事終わりに一杯飲むというのもかなり面倒です。(飲み会嫌いの人には良いかも?)

なので外で楽しむ娯楽が少ないというのは、多くの人にとってはデメリットになると思います。

しかし、休日は家でゲームをしたり静かに読書をするのが趣味という方は、あまりデメリットを感じにくいでしょう。

最近では動画配信サービスなど、インターネットを介した娯楽も増えてきました。

新型コロナウイルス対策としてステイホーム週間を自宅で過ごす中、家でもできることが意外とあるということに気付いた人もたくさんいると思います。

あまり外出しないという人にとっては田舎の方が向いているかもしれません。

交通の便が悪い

まずほとんどの田舎では生活するために自動車がほぼ必需品です。

私も東京から田舎に引っ越す際に、会社から車を用意してくださいと言われましたからね!

最近では車離れも進んでおり、所有したことがない人も多いと思いますが、車は維持するだけで本当に様々なコストがかかることを知っていますか?

主に以下のような出費があります。(整理してみるとすごい金食い虫ですね・・)

  • 車両代(購入時)
  • 自動車税
  • 重量税
  • 自賠責保険料
  • 車検費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 消耗品代(オイル交換、タイヤなど)
  • 高速道路料金
  • 修理代(軽いへこみなど)

そして車を運転するということは交通事故の加害者や被害者になってしまうリスクもあるということです。(どれだけ気を付けて運転しても)

例えば、死角から子供が飛び出してきてブレーキが間に合わずにはねてしまったとしても、当然車側の過失割合が多くなります。

でも田舎は電車やバスの本数も少ないので、やっぱりリスクを許容してほとんどの方が車を運転していますよ。

生活コストが意外と高い

東京は物価が高いとか、田舎は物価が安いとか誰でも聞いた事がありますよね?

「田舎でお金がかかるのって車くらいでしょ?」という人もいますが、実は車以外でも田舎はお金がかかります。

私は基本的に家賃と外食費以外のものはほとんど田舎の方が高いと感じました。

特にスーパーで売っている雑貨や食料品などの価格が全然違うということが一番印象的でした。

例えば、日清カップヌードルを例にしてみると・・・

  • 東京・・118円(税込)
  • 田舎・・150円(税込)

他にもお菓子、清涼飲料水、洗剤などメーカーが製造販売している商品はほとんど田舎の方が高いです。

ではなぜ高いのかというと、こんな理由になります。

  • お客さんが少ないので仕入れ数も少なく、大量入荷によるコストダウンがしにくい
  • 店舗の数が少ないので他店との競争原理が働かない

しかし、田舎は地域で取れた野菜や海産物についてはとても安いです。

産地直送できるので輸送のコストが安く、低価格で販売することができるのですね!

出来合いの食品を良く食べる人は食費が高くつきますが、自炊する人は安く抑えることができますよ。

他にもガス代、水道料金なんかもあきらかに都会の方が安かったです。(寒冷地の田舎はガス代がかかります)

やはり人が密集している方が効率がいいから安くできるんでしょうね。

給与水準が低い

田舎の企業は都会に比べると給料が圧倒的に安い場合が多いです。

地域密着型の企業だと、基本的にその地域でしか商売していないので売り上げが伸びにくいんですね。

求人サイトを覗いてみると基本給が12~13万の求人がざらにありますよ。

給与は生活水準に直結するので、移住するなら何とかしてある程度の収入を得られる目途を立てないと本当に痛い目を見ることになります。

人口が減少している

先に紹介したように近年東京一極集中が進んでおり、若者の多くは進学や就職で都会に出て行ってしまいます。

その証拠に毎年多くの地方自治体が転出超過(出て行く人のほうが多い)になっています。

では今後もこのまま地方の人口が減っていくとどうなるのでしょうか?

人口が減るということは、自治体の税収も減りますし、その地域で営業しているお店に来てくれるお客さんも減るということです。

その結果、行政サービスはどんどん悪化し、経営が成り立たなくなった店舗は閉店してしまい、若者は住みにくくなった田舎を捨てて都会に出て行ってしまうという負の連鎖が起きてしまいます。

目先のことだけでなく、移住先の数十年後を想像することができますか?

田舎での働き方

ここまで結構キツい現実について書いてきましたが、それでも田舎に移住したいという人はいると思います。

そんな人は、まず移住先でどうやって働いて生計を立てるのかが一番重要になります。

ただ、やはり都会に比べると企業の数が少ないのでどうしても仕事が限られてしまいますし、地域密着型の企業で働く場合は収入が下がってしまうということだけは覚えておいてください。

田舎に移住しても都会とあまりかわらない収入を得たいという方にはいくつかその方法をご紹介します。

テレワークで働ける仕事を選ぶ

大手企業を中心として、新型コロナウイルスの影響によってテレワークを標準化しようという企業が増えてきています。

例えば、富士通は将来的にオフィスを半減しテレワークを標準的な労働形態にすることを発表しました。

もうオフィスに出勤して働かなくても良い時代が来ているんですね!

テレワークでできる総合職の仕事を見つけることができれば、田舎でも快適に働くことができますよ。

しかも都会のラッシュアワーがないので、通勤のストレスともおさらばできます!

大手企業の工場や研究所で働く

例えば大手メーカーの工場や研究所は広大な土地を必要とするため郊外や地方にある場合が多いです。

また、肝心の給与面についても都会と比べてそれほど差がないように調整されています。

そして大手企業の場合は労働環境が整っていることが多いので、仕事中は都会と田舎の格差を感じることはあまりないかもしれませんよ(むしろ工場の方が広くていいかも)

事前の準備が一番大事

田舎への移住は事前準備が一番大事です。(というか準備がほぼ全て)

住めば都とは言いますが、何も考えずに勢いだけでよく知らない土地に移住してしまうと後悔する可能性が高いのは言うまでもありませんよね・・・

特に重要だと思う項目について3つピックアップしておきました。

  • 仕事の確保・・生活するにはお金が必要です。移住の前にどうやって生計を立てるか決めましょう。
  • 地域の雰囲気・・雰囲気はとても大事です。実際に足を運んで街の雰囲気を感じてみましょう。
  • 周辺の利便性・・住みたい場所の近くにスーパーや病院などよく利用する施設はあった方が良いですよ。

まとめ

田舎暮らしのメリットとデメリットを中心にご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

田舎にあこがれを持っている方もいますが、田舎暮らしはデメリットもたくさんあるということがお分かりいただけたでしょうか?

一言で田舎といっても、レベルの差はかなりあるのですが、私は極端に不便な地域に移住するのはあまりお勧めしません。

というのも、人口数万人規模の自治体でも田舎のメリットは十分に享受できると考えているからです。

特に、都会生まれ都会育ちの人にとって、ど田舎への移住はそれなりの覚悟が必要になりますよ。

それなりに人口が多い田舎でも、都会に比べれば静かに穏やかに暮らせることは間違いないので、興味がある人は一度短期間だけ住んでみても良いと思います。(合わなかったら戻ればいいだけですからね)

繰り返しになりますが、何よりも事前準備が一番大事です。

住んで都にするかはどうかはあなた次第!