早いもので、2019年も残り2か月を切りました。
来年はいよいよ2020年。東京オリンピックが開催される年でもあります。
2020年と聞けば、ちょっと前にはとても未来のように感じましたが、実際に目前まで迫ると”全然未来っていう感じがしないけど・・”と感じている人も多いと思います。
2020年代は、今までと大して何も変わらないまま過ぎていくのか?
そんなことはない!
これからの10年は、きっと今までの10年と比べて時代の変化(特にテクノロジー)が加速していくでしょう。
2020年代はどこまで技術が進歩するのか? 過去を振り返りながら予想していきます。
2010年代はどんな技術が登場、発展した?
2010年代は時代を大きく変えるような多くのテクノロジーが登場し、発展し始めた時代でした。
どのようなものがあったか代表的なものを見ていきましょう。
スマートフォン等のモバイル機器
iPhoneが登場したのは2007年でしたが、これらのデバイスが大きく発展したのは2010年代に入ってからです。
大画面化や処理性能が大幅に向上し、最近では画面を折り畳めるスマホや5G対応のスマホ等もリリースされ始めています。
5Gについての記事は以下をご覧ください。
最近は進歩が緩やかになってきたようですが、そろそろ次のデバイスが登場するのでしょうか?
AI(人工知能)
AI自体は数十年も昔から研究されてきましたが、実用化、実社会に普及し始めたのは2010年代でした。
2016年にはDeepMind社が開発した囲碁AI「AlphaGo」が韓国のプロ棋士「李世ドル」と5番勝負を行い、4対1で圧勝しました。
2017年には囲碁の世界チャンピオン柯潔9段に3対0で完勝しました。当時AIがプロ棋士に勝つのは、少なくともあと10年は無理と言われており、囲碁界だけでなく、IT業界にとっても衝撃的な出来事でした。(その後、DeepMind社は発展型の「AlphaZero」を開発しています。)
また、すでに私たちの身の回りにおいても,検索エンジンや地図アプリ、翻訳システムなどで多くのAIが実用化されています。
現在はまだ特定の機能に特化したエキスパートシステムと呼ばれるものしか実用化していませんが、汎用人工知能と呼ばれる、人間のようにあらゆる事象に対応できるAIが2020年代にも登場すると言われています。
自動運転
Googleが自動運転プロジェクトを立ち上げたのは2010年のことでした。コース内をプリウスが自動運転で走り回る動画を見て、衝撃を感じたことを今でも覚えています。
あれから10年近くが経ち、現在では自動車メーカーをはじめとした様々な企業が参入し、当たり前のように路上で試験が行われるようになりました。
一部の自動運転機能はすでに市販車で実用化されています。(2019年現在はレベル2まで)
2020年には日本でも高速道路限定で自動運転による手放し走行が解禁される予定で、今後ますます自動車の自動運転化は進んでいくでしょう。
自動運転についての記事は以下で詳しく解説しています。
SFの世界は確実に近付いている。
昔の人が考えた未来の風景としてよく登場するのが、空飛ぶ車や人型ロボット、それから全身タイツ(笑)みたいな体に密着したファッションですよね。
その一方でテレビ等はまだブラウン管のままだったり。
残念ながら空飛ぶ車はまだ普及していませんし(あるにはある)、街中をロボットが歩き回ったりしているわけではありませんが、コンピュータの処理能力やソフトウェア等のテクノロジーは、昔の人がおそらく想像もできなかった程進歩しているのではないでしょうか。
つまり、私達が必要としているものは急速に進歩していくが、現在でもそれほど不便に感じていないものはあまり変わらないのかもしれませんね。
それでも、映画「2001年宇宙の旅」に登場するAI「HAL」のように、自然に会話ができるAIは実現しているし、自動運転やスマートフォンなんかはまさに未来のデバイスですよね。
現代に生きている人達からすれば当たり前のように感じることでも、SFの世界は着々と近付いてきているのです。
未来はすぐそこ!
2020年代は大きな変化が訪れる!
AI、自動運転、3Dプリンタ、仮想・拡張現実(VR/AR)等のテクノロジー、SFの世界を彷彿とさせるようなテクノロジーが姿を現し発展し始めたのが2010年代でした。
これらのテクノロジーが一気に社会に普及していくのが2020年代になるのではないかと私は考えています。
テクノロジーは他のテクノロジーと結びついて相乗効果を生み、より進歩が早まる「収穫加速の法則」をレイ・カーワイル氏が提唱していますが、2020年代はそれを強く実感できる時代になるのではないでしょうか。
また、テクノロジーだけでなく、働き方や生き方、文化等においても、人々の意識が大きく変わっていく時代になるでしょう。
まとめ
- 2010年代はSFの世界を実現させるような様々なテクノロジーが登場、発展した。
- 2020年代はこれらの技術が一気に社会に普及し、時代が大きく変化する。
コメントを残す