【未婚率上昇中】男性の4人に1人がほぼ生涯独身になった理由を考えてみた!

11月に昨年2020年に行われた国勢調査の確定値が発表されましたね!

日本の人口が減っているのは皆さんお察しの通りかと思います・・

今回の調査結果で特に印象的だったのは、50歳時点での男性未婚率が25%を超えたということではないでしょうか?

つまり日本人男性の4人に1人がほぼ生涯独身と言うことです!(ちなみに女性の未婚率も上昇中)

今回は、未婚率が上がっている原因について考察してみました!

国勢調査の結果概要!

昨年行われた国勢調査の確定値が発表されました!(2回目)

人口に関する統計も発表されており、結果によると50歳時点での未婚率は男性で25.7%、女性で16.4%になったことがわかりました。

“生涯未婚”男性4人に1人 “2回連続”総人口減少 テレ朝newsより引用

2015年の国勢調査から男女共に2.3%ずつ未婚率が上昇したということになります。

ちなみにこの統計は50歳の時点で一度も結婚したことがない人の割合で、離婚して独身に戻った人は含まれていません。

今回の調査で現代では男性の約4人に1人女性の約6人に一人がほぼ生涯独身ということがわかりました。

1955年では未婚率が1%台なので、どれだけ現代人が結婚しなくなったのかわかると思います・・

男女で未婚率に差があるけど・・

調査結果を見て気付く人は多いと思いますが、男女で未婚率に差があることが気になりませんか?

1980年代に男性の未婚率が女性を追い越してからは、数値の伸び率が男性の方が圧倒的に大きくなっています。

これは男性が離婚後に「初婚の女性」と結婚する人が多いからだと言われています。

つまり一人の男性が離婚後に二度三度と結婚し、一度離婚した女性はその後独身を貫くという傾向があると思われます。

これはもはや時間差一夫多妻制と言えるかもしれませんね。

確かに私が仕事関係で知っている人などを思い返してみると、一度離婚してシングルマザーになった人はそのまま再婚しない人が多いような気がしますね・・

なぜ未婚者が増えたのか?

ここからが本題ですが、なぜこれだけ未婚率が増えたのでしょうか?

いくつか考えられる原因を挙げてみました!

単純に日本人が貧乏になった

日本の実質賃金はここ30年間でほとんど上昇しておらず、どんどん海外から置いてけぼりを喰らっている状態です・・

出典:実質賃金指数の推移の国際比較(1997年=100)

その割に物価と税金、徴収される年金だけはどんどん上がっていくので、可処分所得は減り続けていることになります・・

ちなみに厚生労働省が公表している年金についての漫画に突っ込みまくっている記事は下記をご覧ください。

年収と婚姻率の相関性については様々な調査結果で明らかになっており、特に男性の場合はある一定の年収までは年収が高いほど婚姻率が上がることがわかっています。

近年は中間層が減って格差が拡大しており、若年層を中心に満足な収入を得られない人が増えているようです。

収入に不安があるとなかなか結婚に踏み切ることはできないと思います・・

多様な価値観が認められるようになった

最近は性的少数者への配慮などをはじめとして本当にいろいろな価値観、生き方が認められるようになってきていますね。

「お互いの違いを認め合おう」という雰囲気になってきて本当にいいと思います!

多様な価値観の中にはもちろん結婚についての価値観も含まれていて「自分は結婚しない方が良いかな・・」という生き方も受け入れられつつあります。

つまり、社会的なプレッシャーに押されて結婚していたタイプの人たちが本当の自分のスタイルで生きられるようになった。

これが結婚する人の割合が減った要因の一部ではないかと思います。

確かに、100%に近い人が結婚していた昔でも、心の底から結婚したかった人が100%いたのかは疑問ですね・・

一人でも便利に生活できるようになった

昔は夫が外でお金を稼ぎ、専業主婦の奥さんが家事全般をするという形がある意味「普通の家庭像」だったみたいです。

夫婦二人が役割分担しないと生きていくのが大変だった時代なんですね。

しかしそれは遠い過去の話で、今は男性も女性も外で働く時代になりました。

時代が進んで便利な家電やサービスが生まれ、一人でも何の不便もなく生活できるようになりましたね。

さらに医療技術も飛躍的に進歩し続けていて健康への関心も高まっており、高齢者の肉体年齢は昔と比べてどんどん若返っています。

結婚して助け合わないと生きていけない時代から、一人でも不自由なく暮らせるようになったことも、未婚率の上昇の要因ではないかと思います。

結婚のデメリットが強調されるようになった

ネットで情報が民主化されたことで、結婚に限らずあらゆる情報を簡単に仕入れることができるようになりましたよね?

そして、ポジティブな情報よりネガティブな情報の方が目につきやすいものです。

SNSで夫や妻の悪口を堂々と言う人がいるとどうしても目立ってしまいませんか?

その他にも「自由な時間がなくなる」「お金が自由に使えない」など結婚のデメリットが体験談としてはっきりと主張されるようになったと思います。

どうしてもデメリット面が強調されてしまうので、結婚に対してネガティブな印象を持つ人が増えた、ということも未婚率上昇の原因ではないでしょうか?

未婚率の上昇は悪いこと?

では未婚率の上昇が悪いことか?と言うとそうとは限りません。

国にとって明らかに問題なのは未婚率よりも「出生数が減る」ということです。

今のところ人口≒国力というのはまだ世界の常識としてあると思います。

厚生労働省 ”婚外子の割合の比較”より引用

少し古いですが上のデータを見てみると、欧米諸国では結婚しない男女の間に生まれた「婚外子」の割合がとても多いですね!

特にフランスやスウェーデンでは半分近くが婚外子になっています。

日本では結婚してから子供を産むという流れがまだまだ根強いので、日本にとっては未婚率の上昇は良くない影響の方が多そうです・・

とはいえ、私の意見としてはやはり個人の生き方の自由が尊重されるべきだと思います!

まとめ

今回は国勢調査の結果から未婚率の上昇についてその要因を探ってみました!

これまでの推移をみると、これからも未婚率の上昇は続きそうです。

一番重要なのは結婚したい人が将来への不安なく結婚が出来て、結婚しなくてもいいと思っている人は他人から価値観を強要されず、自分らしく生きられる社会になることだと思いました!

このブログでは今後も人口問題のような社会的テーマについても積極的に扱っていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!