職場がホワイトすぎて若手が退職するって本当?

今年も次の新社会人がそわそわする時期になりましたね。

学生から社会人になるとき、ほとんどの人が期待と同時に不安を感じると思います。

不安に感じることとしては「仕事が大変そう」とか「時間が無くなりそう」だと思いますが、実際に本当のこともあるので無理もないですね。

しかし、幸運にもホワイト大手企業に入ることができた最近の若手社員は、職場がゆるすぎるせいで退職しているのでは?という記事がありました。

労働時間は確かに減っている?

「ゆるい大企業」を去る若手たち。ホワイトすぎて離職?働きやすいのに“不安”な理由

こちらの記事の内容を要約すると、

最近の大手企業は労働環境(残業時間)が改善されて労働負荷が減っているので、成長意欲がある若手社員はやりがいを感じられずに辞める人が増えている。

ということみたいですね。

まず、残業時間などの労働環境が改善されているのは事実だと思います。

今までは法律で定められた時間外労働の上限を超えても罰則はありませんでしたが、2019年から違法な長時間労働をさせた事業主には罰金や懲役を科すことが可能になりました。

大手企業ではさらに厳しい独自の残業規制をかけている場合もありますね。

ちなみに個人的には残業を抑制するのは賛成です。(そもそも残業を前提とした業務量にするのがおかしいんですけどね)

なので、記事の中でも書かれていますが、日本全体の労働時間が減ってきているのは間違いありません。

一つ疑問だったのは、仕事の負荷を労働時間の上限のみで判断するの?ということです。

最近はどこの企業も成果主義を取り入れているので、

無駄な残業時間は減っているかもしれないけど

仕事の負荷も減っているの?

と思いました。

単純に仕事を辞めやすくなっただけ?

今の時代、転職したり副業したり、FIRE(経済的自立と早期リタイア)なんかも知られるようになって、いろんな生き方が認められるようになりましたよね?

一昔前なら、日系の大企業を辞めようものなら「あいつこれから大丈夫か?」なんて言われていたみたいです。

しかし、今では会社を渡り歩いてキャリアアップしたり、Youtuberのような個人事業主として生計を立てる人も珍しくなくなりました。

株式会社第一生命経済研究所 「大退職時代」は日本に訪れるか?より引用

上は総務省が調査した2013年以降の転職希望者の統計ですが、2016年を境に転職希望者が増加していることがわかりますね。

つまり、大手企業でも中小企業でも、定年まで働かずに途中で辞めることを選択肢に入れる人が増えているということです。

もちろん中には今の大手会社が緩すぎて、成長が見込めないと悩んで退職する人もいると思います。

しかし、ゆるいからというよりは

  • 合わなかったら辞めるという選択肢が受け入れられるようになった。
  • キャリアアップのために転職する前提で働くという選択肢が一般的になった。
  • フリーランスとして独立したり起業する人が増えた。

という理由が多いと思います。

ゆるい職場でも成長することは不可能ではない!

成果主義とはいえ、労働時間が減ったり、厳しい叱責が減ったというのは確かに「ゆるくなった」と表現できるかもしれませんね。

もし、今の職場では成長できないと感じたら転職することも全然OKだと思います、が!

ゆるい職場であっても、上司にもっと成長できる仕事を与えてもらえるように交渉することはできるんじゃないでしょうか?

逆にゆるい環境であればあるほど、仕事を積極的にこなして成長意欲を見せることで会社や上司から一目置かれる存在になれる可能性もあります。(同僚からはうっとおしがられるかもしれませんが・・)

どんな人にも合う職場はない!

バリバリ働いてどんどん成長したいという人もいれば、それなりの待遇でいいのでゆるく働きたいという人もいると思います。

どちらの働き方が正解というのはありませんが、少なくともどんな人にも合う職場は存在しない、と言うことができます。

そして、同じ職場の中でバリバリ働きたい人と、ゆるく働きたい人のポジションで分けたとしても・・

自分たちはこんなに働いているのにあっちは毎日定時上がりでずるい!

という不満は必ず出るものです。

成長できないと感じたら外に飛び出すのも1つの手!

新卒で入った大手企業を辞めるとそのあと待遇は下がる一方だというコメントもありました。

しかし、私は成長意欲がある人は自分の可能性に賭けてキャリアアップ転職したり、起業してみるのも一つの手だと思います。

本当は自分の力を試してみたかったのに、やらずに後から「失敗してもやっぱりやっておけばよかった・・」という後悔はとても大きいからです!

今の環境ではどうしても成長できないと感じて、留まるか前に進むか悩んだときは、前に進むことを選んだ方がきっと後悔は少ないはずです!