今月はFacebookから社名を変更したMETAプラットフォームズの決算発表がありましたね。
残念ながらAR/VR部門(Facebook Reality Labs)は33億ドルの赤字という結果でした。
しかし、META社は当分の間はVR部門が利益を上げることは見込んでおらず、将来的に利益を上げてくれることを期待して、年間1兆円もの巨額を投資するみたいですね。(1兆はやばい!)
META社をはじめとして、世界中の企業が力を入れ始めている「メタバース」とは一体何なのでしょうか?
メタバースとは?
メタバースとは・・
で、コンピュータ上に構築された仮想空間(Vertual Reality)やそれに関連するサービスのことです。
閉じたフィールドとは違い、自分の分身であるアバターをオンライン上のフィールドで動かして、世界中の人と様々な空間で交流することができます。
メタバースの概念は結構前から存在していて、実際に10年以上前からセカンドライフという仮想空間上で活動できるサービスが存在しています。
最近では特にヘッドマウントディスプレイに対応したサービスのことをメタバースということが多いみたいですね。
メタバース空間上では実際にモノやデータを売買することが可能で、普通のオンラインゲームと違い経済活動ができるという点が大きな特徴です。
ちなみに仮想現実について私が過去に書いた記事は以下になります。
なぜ最近注目されているの?
昨年Facebook社がMETAプラットフォームズに社名変更し、メタバースに多額の投資を行う方針を明らかにしたように、世界中の企業がメタバースに躍起になっています。
近年メタバースが注目を浴びるようになった理由としては、
- VR機器の性能が良くなって価格も安くなってきた
- 仮想通貨が広く認知されてきた
- NFTが広く認知されてきた
ということが挙げられます。
※NFTについては後で説明したいと思います。
正直に言うと、現行のヘッドマウントディスプレイはまだまだ重くて使いづらいんですが、それでも一昔前に比べれば軽くなり、画質も向上してきましたね。
将来的には普通の眼鏡と変わらないようなデバイスも登場したり、もしかしたら意識をメタバース空間上に移行できる、なんていうことになるかもしれません。
メタバースの活用例は?
メタバースはやはりゲームとの親和性が高いみたいですね。
ビジネス面では、臨場感があることを生かしてアバターを使用した会議システムなどがよく活用されているみたいです。
最近は新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが当たり前になりましたが、リモートだと正直その人がしっかり働いているのか、さぼっているのかわかりずらいですよね。
(もちろん成果物で判断すればいいんですが・・)
もしかしたら、
メタバース空間上のオフィスにアバターで出勤するのが普通になる
かもしれません(監視されているみたいで嫌ですね・・)
立体的なモデルを使って商品を手に取るように見れる、という点を生かして
メタバース上にお店を開く企業も出現しています。
NFTとの相性が抜群!
NFT(Non Fungible Token)はメタバースとセットで語られることも多いすね。
NFTは非代替性トークンと言いブロックチェーンを使った技術で、簡単に言うと
デジタルデータの本物とコピーを区別することができるようになる技術
例えば「画像」などのようなデジタルデータはいくらでもコピーできますし、コピーしてしまえばどれが本物のデータなのか区別できないですよね?
しかし、ブロックチェーン技術を使えばデータ内に
「これはオリジナルデータですよ」
という証明を書き込むことができます。
そしてコピーを禁止したり制限したりすることもできます。
このNFTによってオリジナルだということを証明された、ゲーム用アイテムなどをメタバース空間上で購入することができます。
※決済手段をイーサリアムのような仮想通貨に限定しているサービスもあるみたいです。
そのアイテムをメタバース上で所有できるのは自分だけ、もしくはお金を払った人だけ、というわけです。
メタバース市場は今後さらに拡大?
メタバースは一過性のブームで終わるのでは?という意見はありますが、META社がメタバースファーストを表明し、世界中の企業が参入し始めているように
市場はこれからさらに拡大するという分析もあります!
今後もメタバースに関連した話題には注目しておいた方がいいですね!
Meta(超)+ Universe(宇宙)の造語